2013年4月8日月曜日

編笠山の雪形


八ヶ岳最南端の編笠山の雪形



今日は雪が解ける春に現れる、残雪模様『雪形(ゆきがた)』についてです。
地元で有名な雪形を撮影して来ました。
少々撮影する時期が遅くなってしまったので、雪が解けてきてしまい、薄くはなってきてしまっているのですが・・・
どれが『雪形』かお分かりになりますでしょうか?







『上り鯉』右側・『下り鯉』左側


この部分が『雪形』です。地元ではこの『雪形』を『上り鯉』・『下り鯉』と呼んでいるそうです。左側の方が分かりやすいですね。



『下り鯉』





この『雪形』と農業とが実は密接に関係しているんです。
毎年この『雪形』が現れる時期や見え具合によって種まきや耕作を始める目安や農事暦として大切に伝承されてきたようです。
『上り鯉』

ちなみに雪形は全国に300以上あると言われていますが、長野県だけでも約60種類が見られるそうです。有名なものですと、白馬の『代かき馬』があります。
他の地域だと、先日サザエさんでも取り上げていた、福島県にある吾妻小富士の『雪うさぎ』といったものが有名な雪形です。
先人の知恵と言うものは実にすごいものだと『雪形』を見ながら改めて感じました。
春先にお出かけの際は是非、山を見ながら『雪形』を探してみてください。
今回の写真はエコーラインをから撮影したものです。