2015年2月18日水曜日

寒天のおはなし

 
 寒天の生産量日本一の長野県。その中でも八ヶ岳の西麓に位置するここ茅野市では、古くから角寒天(棒寒天)の生産が盛んに行われてきました。
 
 寒天づくりは寒い時期にしかできないため、12月から2月にかけてが最盛期!!
・・ということで、とれたて倶楽部にご協力いただいている松木寒天産業株式会社さんの寒天干場にお邪魔させていただきました。
 
 ところで、海藻である“天草”を原料とする寒天づくりがなぜ長野県で??と思いませんか?
きっかけは偶然だったようです。生状の寒天(いわゆるところてんですね)を外に置いておいたところ、寒さで凍り、そのうちに水分が抜けて乾物状になった!! ここから地域産業に発展したんです。 
松木寒天産業㈱さんの寒天の干場。



夜間の凍てつく寒さと日中の陽射しを利用
して約14日ほどかけて乾燥させて水分が
完全に抜けるのを待ちます。







氷点下の寒さと日中の晴天率・乾いた空気
茅野市は寒天づくりに最適な気候なんですね。


 
 乾いた寒天をよく見るとたてに筋がたくさん入ってます。
これは凍った時にできる霜柱の痕跡。
 以前では300件近くの生産蔵があったそうなのですが、角寒天の消費減少や、生産のオートメーション化などにより、作り手さんもかなり少なくなってしまったようです。ご当地の冬の風物詩である景色があまり見られなくなってしまうのはとてもさみしいですね。
 
 
 お邪魔した日は松木寒天産業㈱さんのお店でも寒天祭りが行われていて、出来立てのところてんの試食が出来たり、商品の掴み取りなどイベントも行われていて、たいへんな賑わいでした♪
お店では伝統製法の角寒天をはじめ、生寒天や手軽に使える様々な商品が販売されていますよ!!
その中のほんの一部ではありますが、とれたて倶楽部でも販売させていただいてます。
茅野市のご当地食材寒天をぜひぜひお召し上がりくださいね!!